美土偶とは

毎年10月9日を、10(とう)をど、9をぐうに読ませ「土偶の日」にする、なんか無理やりこじつけたような、でもマニアックな世界だけにこういう話題つくりをする事は、縄文時代の文化を広めるとてもいい企画だともろ手を挙げて応援したい。

そんな我が街の国宝土偶2体が美土偶コンテストにエントリーされてる記事が昨日のローカル紙の1面を飾っていた。

各県から選ばれた土偶19体を見て”美”はどこ?、と思う方がいるかもしれないが、造形とはそういいったもの。

2つとない初めて眼にするものは、見れば見るほど味が出てくる。

その投票期間が9日までだから残りわずか。

茅野市は2つのエントリーがあり票が分かれて不利かも、とおもいきや今のところ4コーナーを回って縄文のビーナスが1位に立ってるようだ。

ちなみに20年前、池田満寿夫氏が来茅したおり、職員の名刺にあった小さな写真を見るや間髪いれずに「おお、まさに縄文のビーナスだ!!」と眼を丸くしたシーンを思い出す。

そんな縄文のビーナス(No.15)に清き1票を!

ありがとう絵手紙大賞もそうだけど、投票結果が楽しみ。

d-2

冬から彫刻完成

冬から粘土で作り始めた彫刻は、先日関係者と共に予定の場所にスムーズに設置することができた。

記念のプレートもはめ込まれそれらしくなった。

コンクリの塊は彫刻台であり絵でいえば額縁にあたる。

約畳1枚の大きさ、地面から20cm出ているが重さは1、4トン、びくりともしない。

市木である白樺に挟まれているから、炎天下でも木陰になる。

この台に腰かけて休憩する方がいるかもというシチュエーションも。

ちなみに市内にある国宝土偶のレプリカ(少し大きい)が仲良く並ぶのはここだけ。

本物を長く観察するには椅子がいるけど、ここならあらゆる角度からゆっくり眺めることができる。

これを見て土偶に刻まれた文様等を、特殊な能力を持つ人たちが解明するきっかけになれば、そんなロマンを思う。

冬から彫刻はいよいよ

 ここんところ不安定な天気が続いている。

毎日お湿りがあるおかげで畑のほうは何もかも成長が早い。

特に草刈り、草取りは小まめにやりたいが、今最大の敵ブヨも元気いいからなあ。

ちょっと土をいじればすぐに出てきやがる。キライ!。

 

FRPで塑像させた彫刻の設置場所はちの駅東口に決定。

ロータリーになった左側、市民館に抜けるトイレ入口辺り。

1か月前から業者に発注、先日厚さ6cmx30cmのインターロッキングをはがし、20cm掘り下げ、工場製作したコンクリの塊を据えた。

この塊が彫刻台になるイメージで。

来週には設置された像がここに立っているが、果たしてどんな反応があるやら。

冬から彫刻何とか

 どの場所でどのように作るか12月から構想を練り、1月から工場内の一角にアトリエを仮設。

いつもの冬を想定し凍みない様ひと晩中石油ストーブを点けたまま。

風除室で練った粘土は事務所を通り何十回アトリエと行き来したか。

石膏取りが終えるまで事務所の床は足跡だらけだった。

石膏取りもえらかったがFRPもやりがいがあった。合間をみては何日もパテ、研磨の窓ふさぎ。

そしてついに土日の週末、最後の仕上げの着色に。

イメージした色が出るまで何度も調色するが思うように出ない。

乾燥すると色が上る(濃くなる)のだ。そのためまた作り直す。

やっと納得の色が出来たのは昨日の昼過ぎ、仕上げにスプレーで焦げ跡を。

同じ4.5倍に拡大してあるので、一緒に飾るとビーナスが小さく見えるので鉄製の台を用意しておいた。12mmのボルトで固定。

長い長いトレックのスタート地点戻ってきた瞬間だった。

工場内の制作はここまで。あとは陽の目が待っている。

春彫刻その5

暮れから始まった土偶の制作もいよいよカウントダウン。
2つをFRP(強化プラスチック樹脂)に塑像させ、最後の仕上げは閉じた窓部等をパテで補修、磨きをしている。
樹脂作業が嫌われるのは独特のシンナー臭と、研磨ガラス繊維の混じったホコリ。
白内障手術後1m以内はメガネをかけないと見えなくなってしまったため、マスクとの併用は汗などで曇りやすいから不便。
今工場内全体が白いホコリをかぶり板金工場って感じ。先日発注元数人が見学に訪れ日程の打ち合わせを。ここで急に、山あり谷ありの長いトレックはようやく民家が見える所に来たという実感。
約20年前、どろんこ入口に縄文のビーナスのモニュメント(4m)を設置した。
当時は廃材を骨組みに最後はモルタル(セメント)の直付けという方法。誰にも気づかれぬよう7カ月かけて仕上げた。
それと比べると全然小さいが、彫塑彫刻という点ではかなりボリュームがあると思う。
そして偶然なのか、今回も7カ月というペース配分でここまできた。今週中に着色をしてお披露目となるが、さてどんな色になるやら。

春にも彫刻その3

 今週末から下社のおんばしら祭「里曳き」が3日間ある。
こちら(上社関係)から見れば何か他人事のように映るから不思議。
今回はこっちの祭りでさえ出れなかったのに向うのは尚更である。
最近はカレンダー通り動く企業が多い。
だから今年のGWはだらだら長かったような。
おかげ様で彫刻の粘土制作は何とか仕上げる事ができた。
土偶縄文のビーナスは全高27cm、それを約1.2mに拡大。
長野の「県展」彫刻部門出品の最大規格サイズになる。
でもこんなボリュームの作品にお目にかかった事はない。
もっともオリジナルでないからこんなの出る訳がない。
仮面の女神といい、このビーナスといい、誰が作ってもそうだと思わせる特徴を持っているが、このビーナスは何度作っても難しい。
特に頭部にはいつも悩まされる。
ほんの少しの肉付けで表情がガラリと変わるから。

石膏の型取りは企業の休みが多かったので、ジャマされることなくできた。
が、簡単そうに思えたこの後ろの窓にずいぶん手を焼いた。
何で?と思うくらい何か所もひび割れるし欠けるし、訳が分からん。
慎重に切り金を入れたのに、最後の最後に改めて石膏取りの難しさ教えられた感じ。

このあといよいよFRP(強化ガラス繊維樹脂)による塑像制作。
これも石膏取りに負けず劣らず、あまりやる人がいない面倒な作業。
長いブランクがあるからどうなるやら。

春にも彫刻その2

 阪神大震災~東北大震災~今回の熊本大震災等、わずか20年の間にとてつもない地震が何度もおきてしまった。
未曾有という言葉がこんなに何度も使われていいのか。
中学の頃災害に遭った事があるだけに自然の怖さは実感している。
そのとき肌身で感じた事は、被災の姿を撮られたりする事はイヤだった。
そして元には戻らない生活がある事も。
でも人って強い。どうか前を向いて身体だけは大切に。
仮面の制作では石膏取りに思わぬ苦労をした。
粘土をケチろうと心棒と一緒にハッポーウレタンをしこたま入れてしまった事など。
今回は少し小振りということもありシンプルな心棒に。
そのせいで粘土は以外に使ってる。
土錬機で練ること5回、ここまでの荒付けでおよそ150kg以上。
概ね形はできてきたから表面の細かい作業に入る。
ビーナスは大中小何十体も作ってきたけど、彫刻でこのサイズは初めて。付けごたえがある。
しかし何度作ってもビーナスのフォルムは美しい。

ここまで順調、連休には何とか石膏取りできそう。

春にも彫刻その1

どろんこ横の畑は見る見るうちに青々してしてきた。
今朝はしっかりと雨が降っているので更に勢いが増しそう。
工房のほうも今月後半にはオープン予定なので、GWはおんばしら里曳きも兼ねぜひねん土体験に寄ってほしいです。
さて一体目の彫刻を石膏取りしたあと、しばらく仕事に集中。
その間にだいぶ乾いたのでホイストで吊って隣りに移動。
次の作品は若干小振りながらも粘土の重みは侮れない。
途中で粘土が下がらないよう芯棒作りに時間をかける。
型取りで窓から中の粘土を取り出す際、なるべくスムーズに抜けるよう釘やビスは一切使わない。
縦横の木はノコノミで凸凹に刻み、組んだらシュロ縄でしっかり巻くという工程。
シュロ縄は荒く水に強いから粘土がしっかり食い付く。
左横に等身大(h27cm)に作ったモデルを回転台にセット、それを約1.2mに拡大するためいつも同じ角度で作業を進めていく。
次に一体目から取り出した粘土をもう1度土錬機で練り直す。
1度使った粘土は固さが均一でないのと空気の隙間だらけ。
芯棒作りや粘土の荒付けは孤独な作業だけどやってて1番楽しい。
こういった芯棒作りから石膏の型どりまでのプロセスは、全て壊すためにやっている事。
物創りという作業は沢山のゴミを出す作業でもある。

冬に彫塑彫刻!?その11

といた石膏を約2cmくらいの厚みで全体に塗る。

次に切りがねの部分から窓を外し、そこから粘土と芯材等を石膏を傷つけないないように取り出す。

中を空っぽにすると石膏の型ができた。

どの工程もこんな箇条書きで済ましていいのかというほど大変な作業だった。
大きな山を1つ登ったような、ハーフマラソンを3週連続で駆けたような疲労感。
それでもまだ先は長い。
早く次の作品を着手したいが、本業が予想以上に忙しく身体がキツイ。
冗談でなく”おんばしら”どころでなくなった。

冬に彫塑彫刻!?その10

 粘土による成型が完成すると長くそのままにしておけない。
平日は電話や来客の”ジャマ?”があるから、なるべく土日に石膏取りをしたかった。
ところが今度の日曜は、懐かしい小学校時代の同窓会が神戸である。5年に1度のことだしこの次元気という保証はなし、仕事はメチャ込みだし。
やるなら今しかない!というのが昨日、電話に出ず強行することに。
このくらいのサイズになると石膏の厚みは約2cmほど。
彫刻の後ろに窓を作るため真ちゅうの切り金を入れる。
窓はできるだけ小さいほうがいいが、中の粘土や角材などを無理なく取り除かなければいけない。

今朝のどろんこ周辺は雪が積もり、愛車が下のような状態になっていた。でもまあ今の雪はほっといてもすぐに融けるということで雪かきはしなんだ。
石膏は水で溶くとメリケン粉と同じ柔らかく、振りかけることで細部まで再現できる。
そして番線で所どころ補強し、ゲロ化したものを潰したスプーンのヘラで少しずつ塗って行くという作業。
石膏を1度に溶くのはボール7分目まで。それを何度も繰り返す。
ゲロ化するまで数分、固まるまで数分しかない時間との戦い。
塗った後は洗い落し、その後手をよくふいて又作るという具合に。
昨日やっといて良かったと思うのは、全然終わらなかったから。
今日も続きを、もしかして明日までかかるかも。
ここまでは順調だったけど、唯一誤算だっただったのが若くないってこと、昔みたいに体力が・・・。
久しぶりの石膏取りは予想以上に手こずっている。